断捨離
断捨離、モノへの執着を捨てることで生活を豊かにしようという思想です。
昔は「三種の神器」と言って、新しいモノが先導する形で生活が豊かになっていく象徴として語られました。
1950年代後半
- 白黒テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
1960年代半ば
- カラーテレビ
- クーラー
- 自動車
これを見て不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
1970年以降になにかないのかしら?と。
それが、提案はされましたが…いまひとつ浸透していない様子で…
振り返ってみると、1970年代に、すでに転換点を迎えていたのかもしれません。
誰しもが欲しいと思うものがなくなり、消費が多様化しはじめていたのです。
今はどうでしょう。モノ消費からコト消費へという指摘をお聞きになった方も多いでしょう。
モノ消費
- 三種の神器に代表されるように、モノを所有することがステータスだと感じること。
- 所有価値を重視する。
コト消費
- 自然を満喫したりコンサートを楽しんだり、体験することがステータスだと感じること。
- 使用価値を重視する。
コト消費と外出することの親和性は高いです。
え?出かけた先にモノがあるじゃないかって?
モノが豊かさの象徴の時代は続いているではないかという指摘ができそうです。
ここで大切になってくる思想に、モノの共有があります。
断捨離の思想と切っても切れない関係にある思想です。
身の回りに、四六時中使うモノはあるでしょうか?
では一日に一度は使うモノは?
では一週間に一度使うモノは?
では一か月に一度使うモノは?
では…半年に一度使うモノは?…
モノを使う頻度は様々だということに気づかされるでしょう。
在庫は負債です。
いつか使うモノはたくさんあるでしょう。
一度捨ててみましょう。
そんなことをしたら困るって?
昔なら困るでしょう。
今ならモノを共有する仕組みがあります。
家を共有するシェアハウス、車を共有するUberなど、モノを所有することがステータスだった時代とは全く異なる思想ができるシステムです。
在庫は負債なので、コンビニを冷蔵庫代わり、コインランドリーで洗濯機の代わりと考えることもできます。
モノへの執着をいつでも捨てることができるシステムが整いつつあります。コト消費に使えるお金が増えます。やったね。
*1:所得が少なければ、モノに囲まれたくてもモノが買えず、断捨離をしているように見える。ということは、あまり耳にしない。